Redzone

『君、夢は?』

『特にないです』

『医者になりたいとか教師になりたいとか

どこで働きたいとか』

『考えても浮かびません』

『つまらない人間になっちゃあいかんよ』

『…』

 

 

 

 

 

 

先日乗ったタクシーの運ちゃんとの会話。

 

 

 

 

 

 

若者は皆夢がないのかと聞かれたけれど

夢を持ってる人はたくさん知っている

たぶん、その夢が原動力となって

どんな困難も乗り越えていけるんだろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夢か…

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

高校入るまでは警察官になろうと思っていた。

警察庁の官僚に。

あのまま勉強を続けていればもしかしたら叶った夢だったのかな。

 

 

高校入ってすぐ進路調査があった。

 

 

担任の先生との面談で開口一番

 

 

『諦めたほうがいい』と言われた。

 

 

 

 

 

 

 

官僚にはなれないと。

 

 

まあもちろん馬鹿じゃないから

飲み込めた回答だったけれど。

 

 

本気で夢見ていたのは確か。

 

 

 

 

こんな簡単に『お前には無理だ』って言われるとは思わなかった。

それが深く胸に刺さって夢を語ることをしなくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高校生2年の夏、小説家になりたいと思った。

 

昔から本を読むのも文を書くのも好きで

長い時間を取れた夏休みにひとつ作品を書いた。

 

 

若い男女の別れの話。

 

 

 

我ながら出来はよかった。

 

 

 

 

 

 

 

家族に読んで貰おうと家のテーブルに置いておいた。

けれど気づいたら、もうなくなっていて

ゴミ箱にくしゃくしゃに捨てられていた。

 

 

 

 

捨てたの誰?と聞いたけれど

黙ったまま。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昔から興味をもってくれやしなかったけれど

もう二度と評価を求めないと誓った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰かのいたずらに誘われるように

夢は崩れ もう夢を見ることもなくなった。

 

 

 

簡単に諦めるな?

気にするな?

 

 

 

 

 

たぶんそう言ってくれる人もいるけれど

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガソリンのない車は動かないし

 

 

充電のない携帯は繋がらない。

 

 

 

 

 

 

 

 

夢を育てるには色々な栄養があるとおもうけれど

 

 

 

 

僕には近しい人からの応援それだけでよかった。

 

それを昔失ったんだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夢から 夢から夢へ

ガラスの道へ

夢から 涙さえ消え去って

夢から 夢から覚めたこの世界では

思い出さえ 夢となり

 

輪郭/DIR EN GREY

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今、応援してくれる人がそばにいる。

それが再びセルを回す力になると信じてる。

 

 

 

 

 

 

 

錆びれた車でもまた走り出せるよな?